ミッキー・ロークが本物過ぎる『レスラー』


80年代に一世を風靡した超人気レスラー、『ランディ・ザ・ラム』


中東の怪人アヤトーラとの抗争でトップに上り詰め、MSGで開催された『レッスルジャム』でレジェンドとなったランディは、20年たった今、スーパーの倉庫で荷物の積み下ろしのバイトで食いつなぎ、トレーラハウスで暮らす日々。時々は、その家賃さえ払えず車で寝たりする。


今日はスーパーのいけ好かないハゲマネージャーに、シフトを増やしてもらえるように頼みに行った。無学で、ステロイド漬けでポンコツ寸前の体じゃ、金を稼ぐ方法なんて他には思いつかない。プロレスの他には。


週末、地方のドサ廻り興行のリングに上がり、スズメの涙ほどのギャラを渡される。カミソリでカットして大流血を演出したのに割に合わないってのは判ってるが、それでもこのギャラが、今日ロッカールームにいた他のレスラー全員分を合わせたのより多いんだろうってのは判ってる。世間じゃ忘れられた自分でも、観客は熱狂的な声援をくれるし、レスラー仲間はリスペクトの気持ちを隠そうともせず接してくれる。このとき試合した売り出し中の悪役レスラーのトミーは、まるでプロレスファンの少年みたいに、アンディとの試合でやりたいアイデアを提案してきた。リングに立ってる限り、ランディはみんなに必要とされる存在だ。こんなのやめろったってやめられるわけがないだろ?


しかし遂に、長年のステロイドの付けが回ってきた。CZWでのキワモノ試合の後、ランディは心臓発作で倒れてしまったのだ。
『再びリングに立てば命の保証は無い』といわれたランディは、普通の生活をしようと決意するが、そのときになって初めて、自分が失ってきた大切なモノたちに気づく。
思いを寄せるなじみのストリッパーとの関係、絶頂期にこしらえてそのままほうりっぱなしにしていた娘のこと。
ランディは、不器用ながらも懸命にその絆を取り戻そうとする。


ってあらすじを書いてたら途中でランディに感情移入しすぎたのか映画で描かれてないことまで書いてる気がするけど推敲せずに投稿してしまうことにする。



感想は今日は書けそうに無い。